MSGMは、マッシモ・ジョルジェッティー (Massimo Giorgetti) が2009年に創立したイタリアのファッションブランド。パオローニグループの傘下にあり、ミラノにあるリッカルド・グラッシショールームに展示されている。同ブランドのデザイナーであるマッシモはイタリアのリミニ出身。縫製会社を営む両親の元に生まれ、幼少期からファッションに興味を持つ。トレンドをいち早くキャッチする事が得意だった彼は、これまで積んできた経験を生かしジーンズ、スウェット、アクセサリーを中心に自身のコレクションを立ち上げる。様々なアートや映画、音楽からインスピレーションを受けたコンテンポラリーなスタイルが特徴。上質な生地に施されたビビットなプリント柄が人気となり、短期間でイタリアだけではなく国際的にその活躍の場を広げている。
ワカペディアの見るマッシモ・ジョルジェッティー
マッシモとの最初の出会いはトイレットペーパーマガジン(以下トイペ)とKENZOのコラボレーションパーティーに一緒に行ったのがきっかけだった。パーティー前にホテル・プラザアテネで一杯飲むことになり、せっかくのコラボレーションパーティーなら、そのプロモーションをしよう!と思い立ったサラワカ。バッグの中から徐にソーイングセットを取り出し、カクテルを傍らにトイペのロゴを服に縫い付けてみることにした。彼女がどこに縫い付けようかと迷っていた時にアドバイスをしてくれたのが、マッシモ。「そのブラジャーはどう?」高級ホテルのラウンジでマルガリータを飲みながらブラジャーにロゴを縫い付ける人達。誰もが見ても怪しい2人にしか見えなかっただろう。。。そんな彼がデザインしたトレーナーは、今ではミラノの誰もが着るほどの人気になった。(注意:ちなみにイタリア語での発音はマッシモではなく、マッスィモです!)
サラワカ:CIAOサラワカだよ!ティータイムの時間邪魔しちゃってごめんね!きみの名前は?
マックス:マッスィモ・ジョルジェッティ!(ビスケットをかじりながら)
サラワカ:久しぶりだねマックス!今回の秋冬コレクション2014のショー、とっても良かったよ!可愛いし、相変わらずカラフルでスポーティー。マックスのイメージと良くマッチしてたよ!
マックス:でしょ?僕のブランドコンセプトは、たっぷりの色使い、スタンプ柄、そしてパッションとクレージーさなんだ!
サラワカ:いいね!さすがイタリアを代表するような言葉ばかり(笑)トイペとのコラボもある意味クレージーだったしね!それにしても、よくそんな事をやろうと思いついたね〜。
マックス:違うよ!あれは僕のアイデアじゃなくてマウリッツィオ・カテラン本人のアイデアだったんだよ。ミラノのクラブ、プラスティックで一緒にコラボレーションしないか?って言ってきたのは、彼なんだ。それで僕は、トイペのイメージをトレーナーにプリントしようと思いついたんだよ。
サラワカ:あっ、そうなの?!
マックス:うん。まだこれで終わったわけじゃないよ、トイペとのコラボレーションは・・・楽しみにしてて!
サラワカ:楽しみだね! マックスはファッションだけじゃなくてアートにもすごく興味を持ってそうだね。例えば、今回のレディースはすごく柄が可愛い!テーマはビューティー(美)とトゥルース(真実)なんでしょ?だからアイシャドーを潰してそれを花柄にしたり、口紅を溶かしたのをバラ柄にしたり、滲んだ口紅やマスカラをプリントしたんだね。本当に可愛いよ。あと、唇のレースも可愛かったなぁ~!
マックス:ありがとう!今回のコレクションはイタリアのアーティスト、Luca de Gaetano(ルーカ・デ・ガエターノ)とも一緒に仕事したんだ。アートは昔から好きだよ。僕にとってアートとは、ただ身近なものではなくて、それ以上に美くしさや逃げ道、夢にもなるような気がするんだ。だから僕にとっては、とても大切な存在なんだよ。
サラワカ:そうなんだね。ていうか、なんでブランド名がMSGM(エムエスジーエム)なの?発音しにくいよ!
マックス:そんなことないよ!簡単じゃないか!エッメッセジーエンメ(イタリア語発音)。一番最初にブランドを立ち上げた時の4人の頭文字なんだよ。今は1人だけど(笑)
サラワカ:あらら、それならそこはあまり触れないようにしておこう(笑)日本のMSGMブランドマネージャーの馬野さんがミラノの和食屋さん「大阪」に行った時、マックスがもずくを美味しそうに食べてたって聞いたけど、和食は好きなの?
マックス:大好きだよ!今年、僕は初めて日本に行ったんだけど、もう感動しちゃったよ!ジャパニーズテイストに恋をしたさ。日本人の服の着こなしからお店の飾り方、日本人の礼儀正しさ、日本の文化って本当に素晴らしいよ。今回日本に行った時は毎日クライアントと打ち合わせがあったから忙しかったんだけど、土曜日の朝に少し自由時間ができたんだ。青山から表参道、渋谷まで色々なお店を見て回ったよ、今年最高の出来事だったな〜(笑)
サラワカ:日本を楽しんでくれて何よりだよ!そういえば無印良品のカフェでマックスが暖かい飲み物を頼んだ時、蓋の穴に直接口をつけることを知らなくて、ストローをさして飲んだら舌を火傷したんだって?たしかにイタリアにはスターバックスみたいなティクアウトのできるカフェがないから、その気持ちがよくわかるかも(笑)
マックス:ああ、そういえばそんな事もあったね!
サラワカ:よし、じゃあ最後の質問!キスしてちょーだい!
マックス:OK!じゃあキスマークつきの僕のジャケットと一緒に!ハイ!チーズ★
Description & Interview: Sara Waka
Edited by: Yuliette